7/31/04 FUJI ROCK FESTIVAL'04 DAY2 @ 苗場スキー場 明けて2日目。思った以上に体がダルイ。まあ、あれだけ一日中音楽漬けになっているわけだから、おなかいっぱい状態。それでも大金支払って来てるんだから、勿体ないっていうもので、12:30を目指して宿泊先を出発。当初は、ムーニー・スズキを観たかったのだが、残念ながら体が言うことをきかない。
[エコノバ]
2日目の最初のライブ会場はまたしてもレッドマーキー!エスコバというスウェーデンのバンドをチェックしておきたかった。今となってはあんまり記憶に残ってない。北欧のバンドらしく、メロディを大事に作っているのは十分に伝わってきた。
[フランツ・フェルディナンド]
モーサム・トーン・ベンダーまで時間があるので、グリーンステージへ移動して、今年最初の話題の新人バンドだったフランツ・フェルディナンド。シングルを初めて聴いた時は変なバンドだなと思っていたのだが、生で観てもやっぱり変。あのダルダルなグルーヴ感が好きな人には堪らないのだろうけど。僕にはあんまりピンとは来なかった。ニューウェーヴの影響大なのかな?よく分からないけど。グラスゴー恐るべし。
[モーサム・トーン・ベンダー]
そして、結構今日のラインナップでは期待してたモーサム・トーン・ベンダー!彼らを一言で例えるとすると、爆音オルタナバンドって感じ。僕の持っているアルバムには何曲か良い曲があるのだけど、実際観るとアルバムよりライブの方が断然格好良かった。「凡人のロックンロール」で始まり、「DAWN ROCK」と定番曲が演奏されるなか、インディーズからリリースされた最新作『TRIGGER HAPPY』からの数曲では腰を抜かしてしまった。ダブにパンクの要素を含ませるという荒業に出てきたのだ。そのうえ、4分打ちテクノまでやってる。その結果が良い方向へ向かったのかどうか分らないが、8月末にメジャー復帰第一弾シングルもリリース決定。彼らの新境地とも言えるポップ路線に向かっているらしい。話は脱線してしまったが、彼らのアンセム「未来は今」「High」でやはり打ちのめされてしまった。これからの彼らに今まで以上に注目だ。
[ハスキング・ビー]
今日の目玉とも言えるベル&セバスチャン(以下、ベルセバ)まで時間があったので、フィールド・オブ・ヘヴンまで移動がてら、ホワイトステージで演奏していたハスキング・ビーを観た。日本のネオパンクの代表、ハイ・スタンダードの弟分的な存在である彼らは、メロディを大事に作っているバンドであり、ワイルドハーツのことも「彼らはなかなか良い曲を作ってるよね」というコメントを何かの記事で読んだことがある。その彼らだが、雨が降りしきるなか熱演を繰り広げていた。ちなみに、キーボードで参加してたのはクラムボンのミト君だった。前日の原田郁子といい、みんな来てるんだな。
[ベル&セバスチャン]
フィールド・オブ・ヘヴンでは斉藤和義の次はベルセバということで、斉藤和義が終わると同時に如何にも文系少女というか、ネオアコ好きの人達(ちょっとオシャレな暗い感じの人達)で一杯になった。何とか前から2列目をキープ。一時期、よく輸入盤屋で小山田圭吾推薦!というキャッチコピーのものであれば、よく売れた時があった。彼らを聴くきっかけになったそのアルバムは他に草野正宗(スピッツ)の推薦文かなんかがあったと思う。とにかく、インタビューもあまり受けないし、メンバーは大人数。ということで、現代のミュージシャンとしてはミステリアスな部分が多かった彼らだが、遂に見ることができた。
まず、勘違いしていたことがたくさんあった。スチュワートとスティーブの顔を間違えていたこと(恥)。これは本当に情けないことだ・・・ ライブは、基本的に最新作であり、あのトレヴァー・ホーンがプロデュ−スしたことで、垢抜けた80'sな「DEAR CATASTROPHE WAITRESS」を中心に、過去の名盤からも名曲を惜しみなく披露。正に至福の時間であった。つーか、オレって全然、ベルセバ好きなんだってことが分った。今までは素朴というか、暗い曲が多いイメージがあって、あんまり真剣に聴いたことが無かったのだが、じっくり旧作も聴き直してみようと思った。
それにしても、メンバーの出入りが激しい。曲によって、トランペットの人がギターにチェンジしたり、ベースの人がギターになったりチェロの人がコーラスになったり、かと思えば袖に引っ込んだり、とにかく忙しい。まあ、それがエンターテイナーかと言われればそうなんだろうけど。とにかく、スティーブが一番神経質そうだったよ。チューニングがなかなか合わなくて、ギターテクが何回呼ばれたことか。そういうところは、ジンジャーを思い出した(笑) これは次に単独で来たとき行きたいなあ。
[ジミー・イート・ワールド]
ベルセバの万華鏡ポップワールドの余韻に浸りながら、次はホワイトステージで、演奏されるジミー・イート・ワールド。ジミー・イート・ワールドは、エモコア(エモーショナル・コア)の代表格。新作の発表を控えての来日。彼らがリリースした『ブリード・アメリカン』は名盤中の名盤だ。雨の中「ブリード・アメリカン」に始まり、「スウィートネス」「ザ・ミドル」「ア・プレイズ・コーラス」と名曲の嵐!!ただ、演奏は思ったよりも荒く、コーラスが決まらなかった点は非常に残念だ。新曲を2曲ばかりやってたが、思った以上にヘヴィ重視な感じ。ポップな感じはほとんど見受けられなかった。ベルセバの衝撃もあってか、あんまり印象に残らなっかったのも事実。
[忌野清志郎 NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS]
次に、グリーンステージへ移動。大トリの前はキング・オブ・フジロックこと、忌野清志郎がライブ中だったので急いだ。到着したときには、その前のコートニー・ラブが時間を押していたこともあって、ラッキーなことにどうやら数曲しかやっていなかったようだ。今回は、盟友、三宅伸治をバンマスにホーンセクションも従えたNICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNSと。いきなり、「雨上がりの夜空に」で始まってしまうフェス対応のセットリストだが、基本的には昨年リリースした『キング』を中心だが、RCサクセション時代の往年の名曲「上を向いて歩こう」(坂本九のカヴァー。Charがギターで参加。)「キモチE」「スローバラード」などの定番も要所要所でやっていくって感じ。今回のバンドはR&Bテイスト満載で、夜になり少し涼しくなりこの自然とマッチした雰囲気が最高でした。
ネタ的には、『キング』ツアーとほぼ同様であり(先日のWOWOWの放送を観たのでした。)、僕的にはおいおいってところもあったが、観客には大ウケ。ふとんに入って寝てしまうパフォーマンスにキング・コールで起きあがるところ、なんか本当に面白かった。「世界の人に自慢したいよ」「Baby何もかも」といったR&Bテイストの曲も最高でした。近くに来てくれないかなあ。
[ケミカル・ブラザーズ]
今日のトリはケミカル・ブラザーズ。彼らも楽しみにしてた一組。テクノの範疇で語られることが多かったが、基本的にはサンプリング&ブレークビーツ。要は美味しいとこどりなんだけどね。3枚目までは、ヨーロッパを中心に大ヒットを飛ばしてたが、まさか最新作で転けるなんて、誰が予想したでしょうか。
セットリストは、ベストヒット的な選曲。「ヘイ・ボウイ,ヘイ・ガール」で始まり、過去4作から万遍なく選曲。「ブロック・ロッキン・ビーツ」「セッティング・サン」「アウト・オブ・コントロール」「スター・ギター」などなど、ノンストップDJメドレーっつう感じ。グリーンステージ全体がクラブと化し、みんな踊り狂ってる。こういうDJものって初めて参加したけど、楽しいけど疲れるよね〜
<3日目に続く>